
瑕疵担保責任について詳しく解説
新築住宅も中古住宅であっても、不動産の取引では引渡しを受けたあとに、シロアリに雨漏り施工不良など、売主も不動産業者も把握していなかったような隠れた瑕疵が見つかることが少なくありません。
瑕疵担保責任は、隠れた瑕疵が見つかった場合について責任の及ぶ範囲を定める重要な項目です。売買契約の際には「瑕疵担保責任」の期間や範囲をめぐって、売主と交渉となることがよくあります。せっかく購入した不動産に瑕疵が見つかった場合の為にもきちんと知っておきましょう。

瑕疵(かし)とは
一般に大きく4つに分類されます。
- 物理的瑕疵物件
- 法的瑕疵(法律的瑕疵)物件
- 心理的瑕疵物件
- 環境的瑕疵物件
物理的瑕疵
雨漏り
天井に何かシミができている、もしくは大雨の日に、室内に水がぽたぽた落ちてくる、外壁やサッシ取付部分等からの吹き込みやシミがある場合は注意が必要です。
シロアリ
柱にシロアリの食痕がある、壁や柱を叩くと空洞音がする、家の中や家の周囲で羽アリを見つけた。床下だけでなく、浴室・洗面室などからも見つかる場合があります。
腐蝕(ふしょく)
木の腐食に限らず、サビ(バルコニー)サビ(鉄製部分)も含めて通常の使用に支障をきたす場合も含まれます。特に水回りは注意が必要です。
壁のひび割れ
・窓や換気口などの開口部、壁のつなぎ目、クロスのつなぎ目、縦に長く発生したひび割れ等。ほとんどの壁のひびは問題のない場合が多いですが、構造上の問題が原因である場合は早急に対処が必要です。
建物の傾き
建物だけでなく、部分的な傾きも注意が必要です。特に熊本県は2016年に大地震があったので特に注意して確認しましょう。
上記に挙げただけでなく、他にも境界の越境、地盤の沈下等沢山の項目があります。弊社では私たちも目視で物件を確認し、売主様にも『物件状況確認書(告知書)』を記入してもらいます。

しかし、告知事項はあくまでも目視で確認でき、売主が把握している瑕疵になります。
弊社では築年数が古い建物はインスペクションを売主様におすすめしています。
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは、住宅・建物に精通した住宅診断士が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期などを調査し、アドバイスを行う専門業務です。
価格は戸建が6万~12万円(屋根、床下も調査対象)マンションでは柱などは共有部分になりますので破壊調査などできないので、目視での調査になります。マンションは4万~6万円です。ホームインスペクションは、買主を欠陥住宅のリスクから守るために作られた制度のため、基本的には買主が負担することが一般的です。
しかし、購入するか検討中の物件に対して、6万~12万円の費用はなかなか出せないが現状です。
弊社では売主様にホームインスペクションをおすすめしております。何故なら後々のトラブルに発展させない為です。
きちんと検査して、引き渡しているのでもし後で建物に問題があった場合も売主様の責任を回避できる可能性が高いからです。
物件の瑕疵については売主様が責任を負いまうす。不動産会社ではありません。不動産会社はあくまで仲介です。
販売後のトラブルを避けたいのであればホームインスペクションをおすすめいたします。
弊社ではご希望があればホームインスペクションのご紹介も可能です。
お気軽にお問合せ下さい。
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