相続|相続の時に選べる三つの方法

事故と同じで相続はいつやってくるか分かりません。「自分には関係ない」って思ってる方がほとんどです。

しかし親だけでなく、兄弟に突然不幸があった場合でも相続が発生する可能性はあります。
もちろん肉親だけでなく、親しい人が相続人の中にあなたの名前を遺言で残していたら当然あなたにも相続の権利が発生します。今回は相続の基本、相続の三つの方法をご紹介します。

相続の開始

自然人である個人が死亡した瞬間に発生します。 よって『相続の開始』という事象は、相続人が被相続人の死亡の事実を知っていたか否かを問わずに被相続人が死亡した瞬間に自動的に発生する事になります。
相続人に甥や姪が含まれる場合や、離婚して疎遠だった前妻のお子さんが含まれる場合などには亡くなられた事実が

本人に伝わらないこともあり、その場合には「相続の開始があったことを知った日」日が基準となります。

選べる三つの相続方法

財産にはプラスの財産だけではなく、マイナスの財産も含まれます。その為以下の三つの方法が選択できます。

限定承認

限定承認とは、プラスの財産の範囲内で相続を受けることを限定承認と言います。
相続が開始された時にプラスの財産がどのくらいあって、マイナスの財産がどのくらいあるのかは、相続当時にはわからない場合もあります。個人に現金預金と土地のプラスの財産が5000万円あっても、よく調べると8000万円の借金がある場合はマイナスの財産を背負うリスクが発生します。そんな時に限定承認を選んでおけば安心です。
しかし限定承認で難しいのは「法定相続人(民法で定められた範囲の相続人)全員が共同して」申請しなければなりません。相続人全員が一緒でないと選べないので反対者が居ると進めることが困難になります。
又、限定承認は家庭裁判所の手続きが非常に煩雑で面倒です。

過去私がお伺いした相続の案件で限定承認を選択されている相続人はまだいらっしゃいません。
限定承認は一見マイナス財産を相続しなくて済むので選ばれる方が多いような印象を持ちますが実際は選択されるケースは稀です。

相続放棄

相続放棄」とは、プラスの財産もマイナスの財産も一切引き継がない相続方法です
相続財産が借金など超過の状況にあることが明らかな場合は相続放棄を選択すれば故人の借金を返済しなくて済みます。相続人は自己の固有の財産を保護できますし、相続手続きを一切行わなくて良いなどのメリットがあります。
三つの方法の中で一番楽な方法です。

単純承認

単純承認とは、故人の相続財産でプラスの財産もマイナスの財産も全て相続することです。こちらも相続放棄と同じで手続きは不要です。相続が始まったことを知ってから、3か月の間に何もしなければ自動的に単純承認(法定単純承認)をしたことになります。

単純承認では全ての財産を相続することになるのでプラスの財産よりもマイナスの財産の方が多いときは借金を背負う事になります。

相続開始があったことを知った日から3か月は熟慮期間があります。もし借金を背負いたくなければ、3か月の熟慮期間のうちに、「相続放棄」または「限定承認」の手続きをする必要があります。

相続の承認の撤回・取消

承認の撤回について

一度承認した場合、3か月の期間内でも撤回することができません。

原則:取り消すことはできません。

例外:制限行為能力や詐欺、強迫などの取消事由がある場合は、取り消すことができます。

財産の調査が重要

借金を背負わない為にも、財産の調査をすることが重要です。

まずは、自宅や勤務先、貸金庫などで、被相続人の財産状況がわかる資料を確認しましょう。
その次に各機関に相続財産の調査で必要となる資料を集めましょう。

  • 相続人の戸籍謄本
  • 相続人らの印鑑証明書
  • 被相続人の戸籍謄本、除籍謄本(出生から死亡まで)
  • 被相続人の住民票の除票
  • 相続人の身分証明書(免許証、年金手帳、健康保険証、個人番号カード、パスポート、住民票)

もし個人が大切な家族の場合、財産調査を漏れなく迅速に進めることはかなりの負担となります。
その後のトラブルも防止する為にも司法書士や弁護士に相談される事をおすすめします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です